今日は久しぶりに京都へ。この間地震があった大阪を通り過ぎる。国際日本文化研究センター。初代所長から今に至るまで知り合いの縁がある。しかし最近は縁が遠くなり疎遠であったが面識のない井上章一教授から誘いがあって研究会に参加することになった。井上氏は著名な風俗研究者である。ホームページの動画を見た。「学問に流行がある」という。頭が打たれた感がする。私は世俗的な流行に抵抗しながら学問の道を歩んできたようであるが、実は私自身も「流行」に乗ってきた感がする。ヘアスタイル、服装を研究する方もそうであるが私の研究も流行に変わってきた。国文学、心理学、民俗学、文化人類学、シャーマニズム研究から植民地、戦争と性(*写真『性愛と恋愛』早稲田大学出版部2012)などと変わってきた。『慰安婦の真実』もその一つである。私も学問の流行にのってきた。研究会を楽しみ、出発する。
『性愛と恋愛』の目次
『源氏物語』における恋愛・性愛・・河添房江
フランスの恋愛思想・・・棚沢直子
韓国における性と恋愛・・・崔吉城
家庭の<性生活>の創出・・川村邦光
「過剰なる性」の誤解・・・棚橋訓
恋愛という文化/性欲という文化・・赤川学
近代的恋愛の不安定性・・・山田昌弘