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Channel: 崔吉城との対話
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「宮里キリストの教会」

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 沖縄名護の「宮里キリストの教会」には二度目の訪問、前回は観光のようであったが、今度は礼拝時間の前について礼拝、聖餐式にも参加した。牧師翁長良明先生は入院中、メッセージは「十戒」の上映になった。敬虔な礼拝、式順から聖公会のようである。許氏はその教会の信者、その私の指摘には否定的であった。全ての信者、牧会者が平等であるという。私が紹介された。私は信者の許点淑氏の恩師であり、私の恩師もクリスチャン、許氏は三代目のクリスチャン先生、その教会で皆様と聖餐を共に受けたことに感謝の言葉を述べた。許氏のインタビュー調査記録の「恨をかかえて:ハラボジの遺言」(2016)を読んだ。戦中「軍夫」として沖縄に労働動員された姜仁昌氏の証言録である。慰安所の経験も書かれている。巻頭に許氏は「実は、私の軍夫問題への関心の傾斜には恩師である崔吉城先生(東亜大学教授・広島大学名誉教授)の存在が大きい。先生の足元にも及ばない小さき者ではあるが、先生の急所を得るアドバイスと、送ってくださった書物の『恨ハン 朝鮮人軍夫の沖縄戦』(海野福寿・権丙卓著、河出書房社、1987)に奮いたたされたのである。ここに記して感謝とお礼を申し上げる」。学問が継承されていると嬉しく、イヌ好きも継承されていると知りビックリ。李鎮栄教授の学生たちの扱いや、犬や猫を愛する行動を彼らの家庭で実感し、自分の日常生活を見るような気持だった。生活面まで本当に「先生」(?)になったのかな。


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