私は10年以上4-5人で交代しながら「東洋経済日報」にコラムを書いている。筆陣は時々入れ替わる。以前長く書かれたのは黒田勝弘氏である。今週は呉文子氏の文が載っている。在日の歴史や生活の話を面白く読んでいる。氏は在日2世、文芸同人誌「鳳仙花」を 創刊した人、故李進熙氏の夫人である。来年の金達寿生誕100周年に向けての話、『三千里』『青丘』などを思い出す。私が日本に留学した1972年には、李進熙先生の廣開土王碑文の改作をめぐる論議の最中であった。私は韓国・国史編纂委員会から依頼を受けて当時の状況を寄稿したことがある。後に故上田正昭先生とも親しくお付き合いできたことを思い出す。『日本の中の朝鮮文化』も読んでいた。そして金達寿、李恢成、柳美里などの在日文学などに繋がった。今私は在日3,4世のパーワーに接している。在日の健全な生き方は嬉しい。