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Channel: 崔吉城との対話
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EU難民

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 昨日の講義で前日のブログ・FBの文を大型スクリーンに移しながら説明した。社会のリズムやファッションに乗らず自分のリズムという個人主義を説明したがなかなか理解賛同してもらえなかった。意外に同僚の金田晉先生から「連休批判、面白く読みました。」「連休中<私private>だけの旅をまんきつしてきました。浮世絵展もおもしろかったです。これから秋学期、頑張ってください。」というコメントが届いた。彼は美術が専門、私には哲学者のように感ずる。経営にも卓越、プラトンが言ったように哲学者が政治をすべきという金言にあたる方である。私を現職に引っ張ってくださり、同僚にしていただいたこと感謝している。
 昨日講義のもう一つのテーマは「難民」問題であった。EUは今シリア難民により大変困惑している。難民発生の原因はシリアのアサド政権による内戦である。トルコには190万人など難民がEUへ氾濫している。ドイツを目指す。ドイツが受け入れを積極的、経済好調、難民支援があるからである。難民が氾濫するということはEUが統合を目指しているボーダーレス、ユーロ使用などグローバル化の現象である。難民はEUの理想の大きい試練である。私は学生たちに国境はあるべきか、無くすべきか、質問を投げた。圧倒的に国境があるべきだと言った。犯罪が増え(王)、経済や治安の悪化(リ)、国境を持ちながら難民を受け入れる(キムトンヒョン)、国境は国の存立条件(イ、パク、チエ)など国境を守るべきという。チョヒョンソク君は国境は必要だが人間の尊厳を守るためには難民を受け入れるべきだと言った。
 EUの中でもイギリスは難民受け入れに難色、ユーロに参加していない。しかし一枚の写真がイギリスの態度を変えた。シリア難民男児アイランちゃんの死体が海岸に打ち寄せられ、その映像が世界中に流れた。イギリスも難民キャンプからシリア難民を2万人受け入れると発表した。イギリスの試練、人類の普遍的な試練であろう。
 


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