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Channel: 崔吉城との対話
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嘘の免疫

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 ある人が私に民俗学者でありながらクリスチャンであることに違和感があったというコメントを書いてくれた。つまりナショナリストと国際主義者とは不調和のような印象を受けたのだろうと想像する。それについてはエッセー集などに既に書いているが、今執筆中の『韓国のシャーマン』(仮)に詳しく書くつもりである。私は本当にクリスチャンであろうか。昨日礼拝で説教を聞きながらクリスチャンになることは難しい、説教を聞くことも難しいと思った。講義は説教と似ているが、大きく異なる。説教は実践を前提にしている。例えば昨日の説教の「左頬を殴られたら(侮辱)右頬も出せ」(マタイ5.38-42)は講義や解説はできるが、説教としては難しいテーマである。聖書に書いてあるとただ紹介するのか、理解して一緒に考えるのか、その価値観を共有するのか、非常に難しい。その意味で牧師の使命は大きく、難しいといえる。説教を聞き、聖書を読んで理解するだけではなく、その価値観で生きるのがクリスチャンである。それが本当のクリスチャンであろう。
 北朝鮮の挑発抗議に韓国人はあまり懸念しないことが不思議だと言われている。私は日本人が朝鮮半島の南北関係緊張を戦争直前のように言うのが大げさと感ずる。この差は何だろう。私自身もいまのところ脅威は感じていない。それは歴代韓国政府政権者の嘘の大業績(?)によるものである。韓国政府は長い間北朝鮮の脅威だと繰返してきてきた。それが免疫になっている。狼少年の話はもう比喩できないほどである。私は今だにKAL機事件やトンネルなども心から信じていない。日本では政治家の不正の話、3大嘘(ベトーベン、STAP細胞、甘利記者会見)も有名であり、多くの嘘により免疫になっている。もうすでに嘘に免疫がついているのである。

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