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Channel: 崔吉城との対話
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「幸せのために」

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 研究所で市民向けの談話会を開こうとしている。まずは自分が関心あるテーマから選定することになるのかなと思いながら市民に共鳴できるものが良いと思っている。昨日中国の留学生たちと中国での大学の公開講座などの事情を聞いてみた。日本では津々浦々様々な文化講座などが行われている。私も多く講師を勤めたことがある。韓国でもあるのはあるが、日本並ではない。私は以前韓国で日本のこのような文化活動は日本の力だと書いたことがある。
 中国ではどうであろうか。学校教育を終えた一般人の学習、つまり生涯学習について質問をしてみた。一般的に学習は学生時代に限るので卒業してから勉強はないという。受験勉強を熱心にすることがピークで終わりだという。一般市民向けの講演会が盛んな日本とはずいぶん異なるという。なぜ一般人が学習すべきなのか、その必要性を考えている時、同僚の磯永氏が現れ、私がシラバスに「幸せのために」と書いたことを指摘した。それは宗教者の言葉のように感ずる人がいるかもしれない。しかし、学習とは幸せの幅を広げようとすることだ説明した。たとえば英語の学習が読書の幅を広げ、国際的な人間関係を広げるようなことを意味する。美術館で名画を鑑賞できず、闊歩する観光客はそれを楽しむ方法を知らない、学習の幅が狭いからであろう。「幸せのために」の私の教育論に耳を傾けるように強調した。*写真は5時頃の関門大橋の日出

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