ネット上で桜井よしこ氏の拙著へのコメントを見つけた。書店に行って見たが『週刊新潮』2017年12月14日号はすでになかった。昨日本欄で桜井よしこ氏の日本ルネッサンス欄に「『慰安所の帳場人の日記』は何を物語るか」を紹介した。桜井氏は拙著の『韓国の米軍慰安婦はなぜ生まれたのか』と合わせて読んでくださっておられる。私は桜井氏を画像・映像、本を通して知ってはいるがまだ面識はない。彼女は有名な方であり、私のような研究者には全く関心がないだろうと思っていた。しかしそうではなかった。ショックだった。それはただ拙著に触れてくださったことだけではない。本を読んでいない人たちが慰安婦問題について参反に分かれて論争する例が多い中、彼女の学識、研究熱、さらに正確な読書力、評価に私は驚いた。韓国から来られたある婦人は私に言っていた。強制連行された女性は慰安婦として軍服を着て軍慰安所でセックスに務めたと。
桜井氏は拙著が「慰安婦の実態を知るこの上ない」ものであり、「崔氏は、どちらの側にも与(くみ)しないよう、慎重に本にまとめた」という。私が「客観的に読み解こうとしている」と指摘した。「崔氏の分析を公正なものにする力、妓生や売春は政治的になりうる。「崔氏は過去の事象に現代の価値観や見方を当てはめるのではなく、帳場人だった朴氏の視線を通じて当時の事実を見せてくれる」と評価してくれた。*写真は産経新聞から