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Channel: 崔吉城との対話
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平昌

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 連日報道される冬季オリンピックから感じることが多い。今日のソウルに零下17度、平昌は―20度、私の母の故郷の江原道鉄源、私の幼い時からの友人が軍警で勤めていている炭鉱村の黄池、火田民を探しに訪ねたところが平昌等々を思い出す。米はとれないジャガイモの産地、一般の人はあまりいない軍事施設があった山村の多い田舎というイメージを持っている。友人のソウル大学名誉教授の故李光奎氏と現地調査の時の、黄池(太白)の火田民調査は面白いエピソードを調査記などで既に発表しており、「現地調査記-江原道三陟郡道溪邑新里火田民」『韓國文化人類學』 KCIに掲載されている。日本語でも『東北学』(2003)に訳されている。そのような僻地であったそこで国際的なオリンピックが行われるとは夢にも思わなかった。特に南北が緊張して対立しているのに代表たちが往来し、南北単一チームを作るというのもそうである。しかし最近ニュースを聞くと「何々劇場」という「文在寅劇場」のようにも感ずる。劇場とは劇変が含まれているということ。観客の拍手は信用できるものではない。ポピュリズムに乗らず信念をもって一歩一歩実行して行って欲しい。



 


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