明日萩の至誠館大学で小倉紀蔵氏と対談する。何が話題になるのか、何を聞かれるのか。準備した文章を読むのか。否、考え方を「生の言葉」「自然な言葉」で話し合いたい。今証言や喚問が話題になっているが、多くは書いた文を読むか口演する。我々の生活言葉は純粋、真実なものである。時には誇張や嘘っぽいもの、不分明、失言、妄言のようなものもある。しかし我々の生活の基礎は生の言葉である。真実があるから言語生活が成り立つ。フロイドは「失言」slipこそ本性だと指摘した。国会中継は主に棒読みが多いが、拍手やヤジなどがあって生の感がある。証言は真実の言葉で、自然な言葉によってなされるべきである。生の言葉や記憶は信用されないのか、証明がなかなか認定され難い。文書、特に「公文書」だけが主な資料とされている。しかし自然な言葉が無駄とされていけない。
比較文明学会北九州支部・関西支部&至誠館大学合同集会の開催についてこのたび比較文明学会の九州支部・関西支部と至誠館大学との共催による合同集会を下記のように開催致します。
ご参加の程、よろしくお願いします。
〇 日 時 :2018 年3 月25 日(日)14:15~16:35 申込不要
〇 会 場 : 至誠館大学 明教館1号棟(102教室)
〇 入場料:無料
〇 テーマ :いま、朝鮮思想史を語り合う
〇 プログラム
司会 吹田市立博物館長 中牧弘允(比較文明学会関西支部長)
14:15~14:20 挨 拶 至誠館大学学長 原田憲一(比較文明学会会長)
14:20~15:50 対 談 京都大学大学院人間・環境学研究科教授 小倉紀蔵
東亜大学教授・広島大学名誉教授 崔吉城
16:00~16:30 質疑応答
16:30~16:35 閉会の辞 九州大学大学院教授・板橋義三(同九州支部長)
18:00~20:00 懇親会@ホテル美萩
〇 対談者プロフィール
小倉紀蔵:1959 年東京生まれ。東京大学卒業。ソウル大学校哲学科大学院博士課程単位取得退学。専門は東アジア哲学。著書に『朝鮮思想全史』(2017 )、『北朝鮮とは何か』(2015 )、『心で知る、韓国』(2005 )、『韓国は一個の哲学である』(1998 )など多数。 崔吉城:1940 年韓国京畿道生まれ。ソウル大学校卒業。
成城大学大学院博士課程修了。文学博士。専門は民俗学、文化人類学。著書に『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実』(2017 )、『植民地の朝鮮と台湾』(2007 )、『哭きの文化人類学』(2004 )、『恨の人類学』(1994 )など多数。