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Channel: 崔吉城との対話
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書評

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Amazonの拙著へkodai氏の書評を全載します。

 星の5.0
『慰安婦問題をとおして日韓関係の明るい未来を!-スッキリした頭をモヤモヤさせよう』投稿者kodai2018年4月6日
帯には、「本当に「強制連行」「性奴隷」はあったのか!?「悪魔の証明」といわれた難問に終止符を打つ 第一級史料から紐解いた著者渾身の書き下ろし!」とある。

本のタイトルや帯の文句を見ると、この本を読めば、慰安婦問題に対する明確な答が得られスッキリすると思わされるが、中身は正反対である。むしろ、慰安婦問題についてスッキリした考え(左派的・右派的)を持っていた人が、まじめにこれを読めば、モヤモヤすることになるだろう。

本の外装に惑わされてスッキリした答を求めて手に取った読者をモヤモヤさせる、という高度なテクニック?が使われているように感じた。この本の主題は「自分の頭で考えて、自己反省をせよ」という筆者の忠告である。そして「過去の事実にもとづいて未来の関係をどうやってつくっていくのかをよく考えよう」という提案にもなっている。

スッキリしたいという自分自身の欲望や社会文化的な圧力をはねのけて、まじめに勉強しなければ、まともな未来はつくりだせないということを強く訴えかける刺激的な本だった。

かなりよく売れているらしいが、実際、読者はこれを読んだ後に、きちんとモヤモヤできているだろうか。それが気にななって、ネット上にある感想文などを見ると、「誤読」してスッキリしてしまっている人たちが少なくない。

私としては、この本のタイトルは『慰安婦問題をとおして日韓関係の明るい未来を!-スッキリした頭をモヤモヤさせよう』としたい。これでは売れ行きが悪くなるだろうが「誤読」は減るかもしれない。


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