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Channel: 崔吉城との対話
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八路軍

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 昨日は私の生きている象徴というか、趣味といえる部屋の模様変えをした。家内が留守の時行わうのが常である。相談すると「今はしない、後でしよう」と返事が返ってくるのが嫌である。しかし変わったことには感動をするのが楽しい。この度は意味が若干違う。お互いに起きる時間と寝る時間に大差があってそれぞれの部屋を使っていたが、大病の時など同じ家で孤独死になるのではないかという不安があり、同じ部屋にベッドを並べて寝る必要を感じたからである。私が死ぬような危機に介護を願って行ったようなものである。やり始めると大掛かりになったが、できれば無理にならないように家具を滑らせ移動した。それでも途中休まなければならなかった。
 長周新聞の竹下記者が訪問して来られて話を交わした。彼も10年前、私と同様な手術をしたという。その後異常なく取材、配達などハードな仕事をこなしているという。彼は拙著『韓国の慰安婦はなぜ生まれたのか』に触れられた。朝鮮戦争の時の慰安婦と同じように敗戦直後の下関に近い小月と、岩国にも米軍相手の慰安婦は存在したという。それと関連して敗戦直後満洲で日本人の体験談をもってソ連兵とは全く正反対の中国の八路軍は鍋を借りたら返すときには卵を1個鍋に入れて返してくれたという話をして私の体験を裏付けてくれた。中国共産党が安定しているのは実に中国人民軍が信頼されていることにあるといえる。先日、日本文化人類学会の編集長の田中雅一先生がやはり拙著を細かくキチンと読んだ感想を述べてくださり嬉しかった。殊に中国軍には性暴行がなかったということに驚き、より詳しく知りたいと言ったことを想起した。

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