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Channel: 崔吉城との対話
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「平成」の30年

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 灰色な風景の中、家内の運転で1時間余走った。例年の新年礼拝、昔の教え子が牧師の奥さん。牧師は「平成」の30年を語る。それは彼の自分史のようなものであった。平成元年にここ宇部で開拓教会を始めて、今年で定年になると寂しそうである。音響が悪いのか聴受力の低い私の耳には、聞き難かった。その後、日本人信者が用意して下さったぜんざいとべったらづけを食べながら、在日として今まで牧師を支えてきた80代半ばの女性信者の涙汲みながらの話に耳を傾けた。また最近韓国から日本に就職して来られた二人の青年家族とも話した。楽しい時間を過ごし、小雨の降る灰色の景色の中、帰宅。
 年賀状を読んだ。数日続くだろう。交換の方が多い。が、一方的なものもある。プレゼントはただ一方的な感謝の心からであろう。一方的な心が交差する、それが理想的かもしれない。ここまで書き終わった早朝6時半、金田晉先生からの深夜の書き込みを見つけた。先生は最近旧暦の陰暦併用を主張して注目されている。ここに紹介する。

Susumu Kanata‎ ― 崔吉城 7時間前 ·  

今年は喪中につき、年賀状は失礼しました。寒中お見舞いです。
ところで年賀状文化は、面白い文化です。クリスマスカードと似ているがちがう。クリスマスは、主キリストの誕生をともに祝福すること。ところが新暦(グレゴリオ暦)の1月1日は、年が改まるという以外に何の意味もない。旧暦なら、立春といった太陽の周行上のある節目といった、暦の向こうの出来事を意味していた。
その年賀状は、基本は、自分は「今年頑張ります」、宛先のあなたに「よろしく」の二つしかない。神も仏もない、どこまでも世俗的な私とあなたの親しさだけを願っています。長い将来だけでない。「今年1年だけでよい」とどこまでも、当座しのぎである。
ぼくとしては、この年賀状文化が結構気にいっています。崔先生はいかがですか。

 


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