胡蝶蘭類の鉢が一斉に花が咲いた。外に出した数鉢の花は早くしおれたが室内に置いたものは4か月過ぎてもまだ咲いている。花が咲いている期間が長い。私は室外と室内の花の長さがポイントである。室内のものが長いというのは今コロナ時代への良いメッセージかも知れない。
ベランダの鉢に水やるのに加えや、もう一つメッセージがある。雀たちに野鳥用餌を撒いてあげる。野生から家畜への傾向が表れている。雀を籠の中に入れなくても親しくなって嬉しい。野鳥から家禽へ、その区別が曖昧となった。子供の時雀を捕まえて飼ってみたが死んだ。母は言った。「雀は自殺した」と。雀は人に近く住みながら決して家禽にはならない。今の「蜜」の関係、一定の距離を保つ關係、それであろう。夫婦や家族も一定の距離を持つべきである。永遠なる同僚の金田晉教授はコラムにその「蜜」関係を「環境ジャーナル」にドイツのⅮistanzとSorgeを以て哲学的に説明している。
↧
野鳥から家禽へ
↧