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Channel: 崔吉城との対話
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嘘の検証

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昨日は長い連休の最後の日、読書会は欠かさず行った。倉光氏から下関で慰安婦募集をしたという吉田清治の検証について報告があった。主に病院で健康診断に関する記録と証言を倉光氏自身が新たな目て検証しているという。それは下関人の医師として使命のようなものであった。結局秦郁彦氏の検証を再検証することになる。そして嘘、フィクション、事実など様々な問題に逢着して、『歴史とはなにかWhat is History』by Carrを手にしたという。彼はランケLankeの実証史学の事実と歴史に対面して考えているようである。吉田氏のいわば嘘と事実は嘘からの真実の研究課題は無理がないだろう。吉田は当時下関に在住したのは嘘ではない。
 慰安婦=挺身隊は間違いで、嘘である。しかし、それが通用している。赤色が女性、青色が男性のトイレ、赤丸が国旗にもなる記号論的に考えると異様なことではない。そこで私は記号論の基礎用語のイコン、シグナル、信号、シンボル(icon,signal,sign,symbol)などの概念を紹介した。特に事実か嘘に始まり象徴が出来上がり、権威が付与されて、権力によって行政化される。このようなことは宗教組織だけではなく、あらゆる社会の現象ともいえる。天皇制もその一つであろう。問題はその中に正義、自由、平和、博愛などの真理が作用いるかを考えたい。
 

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