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Channel: 崔吉城との対話
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「名誉」

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昨日韓国で出版される本『植民地歴史を正しくみる』の三校と索引をしている時に、飛び込んできた原稿請託、すぐ送ってくださいというメール。「東洋経済日報」への連載のコラム、1時間ほどで送信することができた。このような作業は労働であろうか。出版社や新聞社が職場ではないので労働とは言えないだろう。休息ではないことは事実であるが、遊びではないのも事実である。世の中にはこのような仕事をする人が多い。遊びか労働の範疇に含まれない仕事がある。自由職という職種もある。作家や作曲家などの職種も多く存在している。単純な原始社会では職種も少なく、失業率はもともと高い。社会が発展するにしたがって職種が増えて、労働は資本とされて職場に結ばれて営まれていく。そのなかで職が生まれ自由職が成り立つ。場合によってはこのような質の高い自由職によって作品が創造され、人類に広く影響を及ぼしてきた。
 昨日本欄で紹介させていただいた2人の一人の佐々木氏が連休が嫌だといった。短い連休は楽しい。今度の連休は長すぎであった。長い連休、休職を恐れる人もいる。韓国では職場から「家で子守りをしなさい」といわれるのが怖いという。それは労働の場や質を変えるのではなく、労働から解放、労働の場を失う悲劇の話である。多くの人が「名誉退職」と言われて退職する。不名誉か名誉か不分明なことばが「名誉」である。先日下関の韓国の「名誉総領事」の任命式があった。多くの人が参加した。これは実行を期待する称号の「名誉」であろう。
*写真はアメリカ・サンフランシスコで活躍する建国系アメリカ人作曲家Hyo-shin Na氏

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