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Channel: 崔吉城との対話
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「われわれは貧困であっても幸せである」

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 早朝、何時ものように空港内は照明で明るく旅客の往来は変わらない。台風は一点も感じられない。05:20の搭乗の時間に合わせて口D8へ、長椅子に多くの人が寝ている。1時間過ぎても空港関係者は 一人も現れない。アナウンスも何もなく数百人がただ待っている。奥にいた二人の女性に手招きし、聞いてみた。次の便の担当者なので解らないという。私を注視した人たちも失望。同じ思いで待っている人が顔なじみになったようで会話を交わす。私は搭乗口へ歩くたびに呼吸がきつかった。その後D6へ、B6へ変わり数時間遅れ出発、福岡へ無事帰着した。雨が降っても台風の様子は窺がえない。
 旅行中本欄の友による声援、コメントに感謝したい。私が結婚の主礼をした弟子は椅子で寝をことを心配、友人の台北台風体験の話など様々であるが、私の受講生であった一人のフィリピン女性のマヨさんのコメント、「われわれは貧困であっても幸せである」が気になる。公園の木の下では寝ている人をよく目にする。治安が悪いとは思えない、平和な国である。韓国人は言っていた。韓国人がカジノなどで多くのお金をフィリピンで使うことを止めようとしてメディアを利用してフィリピンでの殺人事件を大きく報道し治安が悪いと言うイメージを作ったという。粗末なフィリピンの空港内施設に比べて台北空港は設備はよいが運営システムはそれほど昔と変わっていない。経済発展のスピードと文化のズレが大きい。先進国への道のりは安易ではないようである。
 

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