Quantcast
Channel: 崔吉城との対話
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2349

英語実習

$
0
0
台北桃園空港の図書室の椅子で一夜を明かした。台風のためにフィリッピンからの帰路が足止めされて大変なことになった。しかし徹夜が常にある風景である、現代国際時代の新しい文化のようである。フィリッピン空港に比べてこの空港はスマートであり、はるかに施設も良い。しかし大勢の人で宿泊所を探せず若い人と同様に椅子でPCを膝の上において平然と書いている。家内がジャンバーを買ってくれたので寒くなく、過ごせている。
 ここの時間で6時出発の飛行機で帰国し、講義にはぎりぎり間に合いそうである。この度の調査旅行では植民地によって犠牲になったリサールに関するもの、後期植民地における植民地や戦争の遺産と国民の意識を知ることが主であった。それは所期の目的を達成したがもう一つは学生たちの英語実習国としてはどうか見て検討することであった。しかしフィリッピンでは英語実習はさせないほうが良いと判断した。なぜなら英語自体が現地のダガール語と混ざっていること、それより英語以外に言語生活、文化を学ぶには社会が発展していないことである。卒業して仕事をする目的で行くのはかまわないが、若い時の人生観や生活態度に強く影響する留学生活の体験地としては不適切であろうと思ったからである。私は言語留学として中国もふさわしくないと思う。不正などは学んで欲しくないからである。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2349

Trending Articles