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Channel: 崔吉城との対話
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民俗村

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朝食を早く済ませてプノンペン空港から北へ、移動車での臨席は13歳の女子中学生。父は韓国人、母は現地カンボジア人で韓国のパスポートを持ってプライドを持って英語で自己紹介、短い国際的時間であった。飛行時間45分アンコール・ワットに着き、迎えに来た運転手とは通じる言葉が無い。プノンペンより直線道路が広々して閑散なそして落ち着いているような感じである。青空は高く秋の感もする。日本の猛暑が過ぎた気分である。ホテルでもなかなか言葉が通じにくく、ようやくカンボジア華僑のガイドが現れ、重訳の形で歩くことになった。昼食会にはニューフェイスが含まれ一行は13人、大連理工大学の遅国泰教授など自己紹介の時間であった。日本語、中国語、英語となった。
 この地域の習慣の昼休息時間を挟んでカンボジアカルチャーヴィレッジへ向かった。観光用のテーマパークである。少数民族の民俗を館内の展示しているが粗末な感があるが、公演は自由に見てよい。クメール族の伝統的な結婚式、コーウーラ民族の孔雀の踊り、クーロン村の新郎選びのコミックな寸劇を見た。毎回同じ俳優が扮装を変えて登場していて、必ず観衆から一人を選んで登場させる。その観衆を見て探すとき観衆は自分が選ばれるのではないかと一瞬緊張する。各自俳優性を思考するのかもしれない。新郎に選ばれた人は半裸に着替えて登場して共に踊るなど楽しい公演である。
 ヴィレッジの構内には大型バイキングがあって、それぞれの民族フードが提供される。クメール族のパンケーキをトライしたが香りが強い野菜には不慣れ、異様感があった。教育されず、知識も無い人も味はよく知っているが、それは生理的であるだけではない。実は文化的な背景を持つことがわかる。カレーはインドを中心とした文化、それが世界化されている。コーヒーの香りと苦さは普遍化するには難しいはずであるが、世界化されているのはなぜだろう。私は最初にコーヒーを味わって苦いもの=漢方薬と抵抗が強かったが今はなれている。西洋への文化意識によるものである。コーヒー文化が原産地などで生活化され、その文化の基礎のないところに流れるためには味、香りなどの普遍性が必要であるが、文化意識が背景にならなければならない。香菜の普及には文化意識が変わらなければならない。
 最後のコースは夜市場night marketでは安い物が人気、私は研究者と会話の時間であった。参加者の中国人から見る韓国人の誇示性の強さが嫌な感、カンボジア人の純粋さに魅力を感じているといった。売店で本1冊を購入したが後に値段が間違っていたということで返金してくれた。正直な国民性がうかがえる。同行の一人は息子がベトナムに住んでいるので東南アジアへ関心が高くなったとも言っていた。

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