昨日ソウルから来られる東国大学校の金洛年教授を新幹線駅で迎え、研究室で昼食をしながら話した。彼はソウル大学を卒業して1980年代半ば東京大学に7年間も留学し、同大学出版部から2冊の本も出している。そしてソウル大学の経済研究所の所長をしているという。私たちの研究は日本植民地時代の朝鮮や台湾などの植民地経済に関心を持っており、彼の博士論文が日本植民地時代の朝鮮の経済成長に関するものである。昨日彼は植民地期を含む100年間の韓国の経済成長に関して統計的な長期推移と国際的に比較で、人口構成、労働、貯蓄と投資や学校教育によって韓国の経済が発展したと解釈した。
コメンデーターとして木村健二、古川智、瀧田修一の3氏による質疑、研究メンバーの原田環、上水流久彦の両氏、そして魏鐘振氏田中氏らを含む、3時間の討論会であった。夕食を兼ねながら金先生、研究メンバーたちと今後の研究に関することなど会話が続き、駅に送るまで研究会は続いた。充実した貴重な一日であった。金氏は私がコンピューターなどの機材をこなすことに高齢者として意外な存在だと繰り返した。先週東京で対談した夢枕獏氏は原稿をペンで手書きだと言っておられた。それに私は驚いた。彼は私が高齢なのにコンピューターを使うことに驚く。周りの人達がハハハハ。