台風12号の影響の心配の暴風前日の昨日始まった「楽しい韓国文化論」は満員であった。新聞などでは一切報道せず、前回の会員へのお知らせと口コミと私のブログとフェースブックのお知らせによっては本当に予想以上三十数名であった。田中政子氏は10年ほど前から私のブログの愛読者であり、4人の友人を同行して参加した。中国新聞の伊東記者は元下関支局長、現在広島の庄原支局長、自家用で来られた。在日の方も数名参加した。櫛田学長はご挨拶でワンアジア財団の講座にも触れて、大学が地域市民に学問や研究に開かれていることを強調した。友松会長の司会、私が座長を務めた。
講座のテーマは「釜山」。下関市立大学名誉教授の木村健二先生が「 釜山と下関の人流」を講演した。私が理解し再整理してみる。日本人と韓国の日韓合併の前、植民地期、戦後の三期に分けて移動が語られた。合併前は韓国の韓語を学ぶなど外国意識が見られるが、植民地には下関から朝鮮半島への移動が多く、主に商店を接着点としていた。戦後で民族大移動を通して韓国には日本人会、日本には在日朝鮮人が存在することになる。彼は最近指導をした卒論を紹介した。それは新しく韓国を植民地的にではなく、外国として異文化としての研究であることを示唆するものであった。在日へのこと、1920年代4万人が30年代に40万人に膨らんでいくこと、それは朴慶植のことばにより流行り定着した「強制連行型」では説明し切れないことを指摘した。強制連行、いわば徴用や徴兵は戦後優先的に帰国させたことを知らなければならない。在日の多くは選択的な移住であったといえることが明らかになった。次の日程にも楽しく参加しましょう。
9月10日(土) 14~16時 礒永和貴 知られざる倭城
9月17日(土) 14~16時 崔吉城 日韓の温泉比較
9月24日(土) 14~16時30分 朴熙喆 映画「国際市場」鑑賞
10月2日(日) 14~16時 魏鐘振 釜山と下関の物流
現地研修旅会:11月4日(金)~11月7日(月) 釜山(金海・伽耶文化歴史めぐり)
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「 釜山と下関の人流」
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