杭州のG20に大統領や首相らが集まって議論するさ中に北朝鮮が脅威の爆弾を打ち上げた。不発弾ではない脅威のものであった。度重なってそれほど驚くことではないようになっている。幼い子供の火遊びのようなものが数多くの戦争を起こして悲惨な戦争史を持っているのは周知である。韓国に向けて撃つとすぐ復讐されるので比較的安全で脅迫になりそうなところに目標としているようである。私は心配する。それはイラク戦争のようになるかと。周辺国家が北朝鮮をまだ見守っているからではあるが、火遊びの度がすぎるとその名目も無効になり一発で北朝鮮は壊れるのではないかとオーバーな創造をする。
北朝鮮は日本がまだ怖い国と思ってほしい。アジアの半分以上を植民地と戦地にした歴史を持っている国であるからである。言論の自由があるとは言っても天皇についてはまだ国民の強いタブーをもっている。今天皇は象徴的にすぎなく、首相がすべての行政、首脳として活躍しているが、国民の心のなかに存在する天皇の存在は大きい。それを指摘しておられる山口大学の纐纈厚先生から2冊の著書を寄贈していただいた。先生はすでに戦争中海軍に天皇の「聖断」つまり天皇の決断を指摘された方である。『日本降伏』『전쟁책임』では日本人の戦争の加害者意識が少ないことを指摘している。私は日本人の敗北意識が弱いことを指摘してきたので読みながら通じ合うところが多くある。今「聖断」が行われることはありえないが、日本のナショナリズムの根源になっている。中国の大国主義、帝国主義的な挑発が禍根にならないように願いたい。
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「聖断」
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