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Channel: 崔吉城との対話
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秋は読書の季節

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 韓国では秋は読書の季節として「読書週間」などが設けられている。夏の猛暑では思考力が落ちることを強く感ずるので秋には読書、思考を刺激するのではないか。私は以前インドネシアで1か月以上滞在しなら熱帯地域に住む人は思考による素晴らしい創作は難しいと感じた。私の考え方は矛盾していた。私の熱帯地方での経験から感じたのは正しいのか、自問している。バリ島には芸術の村が世界的に注目されているところを訪ねてみたからである。
 先日東京で会った編集者の増田敦子氏とその文化論の話をして、帰宅して間もなく、草思社文庫「100万突破」という帯の本が届いた。ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳の『銃・病原菌・鉄』である。私はベストセラーの本から日本語の文章記述法の勉強を兼ねて読んでいる。この本では日本語の文章はもちろん、それを越えたパーワーを感じた。読み、休止し、また読み戻らなければならないことを強く感じた。なぜこの本が人を本に呼び戻す力があるのか、深く考えた。文章力をはるかに超えた思考過程の力であろうと感じた。 四季のない熱帯地方では文化が発展するのかに触れている。南米など熱帯地域での文化が発展したことに触れ、気候発祥説を否定した。私の思考は修正しなければならない。思考の季節の秋とはどういうことだろう。


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