今日2016/10/8東亜大学・公開講座「ITによる東アジア共同体の構築」の2回目、 台湾・中央研究院民族学研究所の黄智慧氏「多民族多文化社会の台湾から見たアジア共同体の構築」を要約してみたい。
アジアとオセアニアの境界に位置する、日本とは国交がない台湾は人口2300万人。親日的なのに日本と国交のない国である。安保理の常任理事国であったが、1972年に脱退し今に至っており、オリンピックに出ることもできない
17世紀以後、国家形成時代に、外からの人口移入、先住民との通婚で文化の混成が始まった。20世紀初期、先住民を対象とする征服戦争はなお続き、先住民はアジアで最後に征服された民族であった。台湾は「植民地」「戦争」の二重苦の歴史の中にあった時大規模な人々の集団移動が起こった。
先住民族、ホーロオ(和佬)人、ハッカ(客家)人、日本内地人、外省人という台湾の5大エスニック・グループができ、文化的特質を兼ね具えて混在している。この民族のルツボはアジア共同体の基礎になるのではないだろうか。国家の観念を超え、人(集団、エスニシティー)の観点に立ち返ってアジア共同体の可能性と希望がある。