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Channel: 崔吉城との対話
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エドワード・ゴーリー

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 人生の3分の2を信者として生活してきても生き方はそれほど変わっていない。ただ入信した時に大きく変わったのは確かである。今では礼拝の出席は日常、習慣となっている。昨日の礼拝の説教は長く、繰り返しで一つも心に残っていない。老後生活にはこのような窮屈な時間は嫌である。効果のない説教に私も壇に立って教え、講演などをすることが多いのでよく考えなければならない。
 「楽しい老後」とは何か。働く時期には仕事の充実感や給料をもらえるのは嬉しい。仕事から解放されてからは、趣味が楽しいという。趣味は働きではなく、プロではない。責任もない。開放感があるであろう。家畜が野生動物のように草原で草を噛んでいても首輪や絆は外れない。我が家のミミはリードを離すとほんの少しの時間は嬉しそうに走り回るがすぐに戻ってきてリードを持って欲しがる。繋がっていたいのである。人の心と同じである。
 美術館で絵本作家エドワード・ゴーリーの作品をみた。「世界中の読者を魅了しています」と宣伝されている。私は魅了されているのか、趣味や専攻が問われるところであった。ただ自書のブックデザイン、イラスト、挿絵・写真などの作成から関心があった。


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