1年間受けた1級障害者手帳を返納した。免税や駐車などに恵まれたことに感謝である。その内訳を聞く韓国人や中国人たちがやはり日本は社会保障が良い国だと反応する。しかし私の心は障碍があると意識があり特に健康に気を使っていた。障碍者の心を体験する時期でもあった。田辺よし子氏は幼い時の小児麻痺による障害を持っている下関市議会議員である。彼女は母親や校長先生などに感謝をしている。そして強く生きる勇気を『地方から考える社会保障』(2016)に綴っている。
ネットで私の命の恩人姜亨龍博士が韓国で去年亡くなられたことを知った。享年95歳。私は先生の『柚堂姜亨龍古稀文集』を探して読んだ。そこに私が書かせていただいた寄稿文には病気や障害は人を弱くしても強くもさせると書いてあった。私は強く生きている。私の人生には母、妻、恩人、恩師、友人・・・たくさんの人々に囲まれている。感謝の季節である。