昨日はこの冬最寒の日、公開講座には最悪の日であろうと思ったが意外に多くの人が集まって嬉しかった。なにかそのような状況で真面目さをテストされるような気がする。講師の小林茂先生が大阪から来られ、一緒に弁当を食べながら打ち合わせをした。私は初対面であり、お互いに古い学者の名前を上げながら学縁をたどりながら、いただいたご著書の『外邦図』をめぐる話になった。外邦図とは何だろう。序文に「明治期から第二次世界大戦終結まで,日本がアジ ア太平洋地域について作製した地図を『外邦図』」という。私はすぐ距離を縮めるような気持ちになった。
私は昔、地図を以て民俗調査をしてスパイだと密告された屈辱的な出来事の数回の例をもって話しをした。その軍事秘の地図,終戦時に多くが焼却処分されたものを研究するということで私の関心は高まった。教室には柳井や山口から著名な地理学者のお二人、川村博忠先生、河村克典先生が参加されれてコメンテーターの礒永准教授を含め4人の地理学者のお話を聞くことができた。小地理研究会のようにならないように、楽しく、専門的過ぎにならないように配慮した。講義は日本以外にもアメリカ、韓国、台湾などの資料を探してデジタル化している状況をインタネット検索によって進行して現場感も浮いてきた。戦争用の地図を以て資料化するのは皮肉な感がするが、実は武器を以て平和を、戦争を以て平和を研究するような感がする。
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戦争用の地図を以て資料化
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