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Channel: 崔吉城との対話
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「臨終」

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 この頃よく耳にするのは人事異動のニュースである。昨晩は毎日新聞西部本社勤務 となった元下関支局長の三嶋祐一郎氏と現支局長の反田氏にご馳走になった。元下関記者であった西嶋氏が大分から福岡へ異動のニュースも耳にした。話題は放談であり、職業色は全く感じなかった。ただ話題は多くあって、レストランでは最後の客になった。新聞も読者が減り、予算も減る一方の話、そのような話はどこでも聞ける話で別に話題性はない。何より今関心のあるところは韓国の朴クネ大統領、マレーシア金正男暗殺などが話題になった。まだ金正男の本人確定アイデンティティになっていない。マレーシア政府ののんびりした対処は慎重さよりはのんびりに感じられる東南アジア文化、それが暗殺劇性を高めているのではないだろうか。
 伝統的には「臨終」という死の確認の過程があった。家族や近い親族が死者を見送る。それはあの世に送る別れの挨拶であり、死の確認であった。しかし死ぬ場面は多くの人に見せたくない、医療的に死を確認するということで病院での臨終、密葬傾向になっている。西洋の密葬文化とはキリスト教の神様の存在がある。今日本の密葬は孤独な死の場面になっている。その点でいうなら正男氏は悲劇ではあっても空港の広場で映像を残した騒ぎ確かな臨終ともいえる。しかし死者確定はできていないという皮肉な話である。


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