来年は明治維新150周年、韓国の代表的な月刊誌『月刊朝鮮』に12ページに亘って山口県「萩」が紹介されている。地元の観光化や郷土愛による宣伝に新鮮な刺激になるかと思うが、その中身はどうであろうか。内容はネットでもわかるとは言えるがどのような視線、意見であろうか。「日本経済のルーツを探して」歴史探訪団のメンバーたちと取材記者の裴氏は田舎の田園風景、人口15万の小さい都市、日帝侵略の主役をした伊藤博文ら長州ファイブを育てた吉田松陰という男たちによって明治維新、太平洋戦争と敗亡した話である。桂太郎は日韓合併という「業績」、しかし、それは韓国の「災難」であった。「我々にとって気持ち悪い」家、その家の女性は「韓国との悪縁」は知らないようである。ユネスコ世界文化遺産の松下村塾、それは韓国では「朝鮮侵略の元凶」。安倍晋三総理の母方の祖父の岸、佐藤らを通して遡り、安倍総理が一番尊敬するのが吉田松陰である。吉田が処刑された10月26日、その50年後のその日に伊藤博文が「安重根義士の銃によって命を失った」。「この男が日本はもちろん我が国の歴史さえ変えたと思うと困惑した」下関の高杉晋作は奇兵隊という民兵隊をつくりクーデターを起こし、明治維新の主役をすることができた。安倍総理の名前の「晋」は晋作からのもの、下関は彼の選挙区である。熾烈に生きた少数の先覚者たちが明治日本を、否今日の日本を作ったと思いながら「その時我らは何をしていたか」と考えた。伊藤は初代総理、帝国憲法制定、我らには「元凶」であるが日本人たちには維新の「元勲」、彼と一緒に英国留学をした井上馨は乙未事変(閔妃暗殺)の企画者、「萩」は総理大臣を輩出した。明倫小学校と同じ名前の、朝鮮の明倫堂からは亡国の腐った学者たちが出たが、長州の明倫堂からは近代化の旗手たちがでた。高杉晋作を見本としてもう一度、維新の夢を見る安倍晋三の顔がオーバラップした。
以上主に日韓に関連するところを中心に要約してみた。下関では年中メディアなどで高杉晋作の名が氾濫する。井戸の中の蛙的である。国際的視野からどう見られるか、視野を広げてほしい。日本の近代化はよかった。しかし、韓国侵略は悪かった。と述べながら記者は韓国の反省を求める。