川村博忠先生を囲んで昼食、二人の若い先生は仕事が忙しいと言った。それは悲鳴か、自慢か。退職の川村先生は「仕事が欲しい」と対答。この短い対話には職業観や人生観が凝縮されているようであった。市内の伝統ある小さい本屋が縮小改装したので寄ってから帰宅した。夜のプライムニュースでは日野原先生の終末を期に長寿は幸福ではあるが無理に寿命を延ばそうとすることは不幸になりかねないという話しだった。実はその趣旨の言葉は2010年に私がいった言葉でもある。東京大学で開かれたアジアがんフォーラムのシンポジウムで、死を迎える心構えについて触れたことである。永六輔、真鍋祐子氏らとパネラーとして私は「高齢者が多い中、死を迎える態度も成熟していくべきである」と主張した。しかしそれは議論できなかった。多くの高齢者に失礼になるかという憂いからだと思いながらも残念だと思っていた。*写真は手術による元気になった隣の愛犬モコチャン
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