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Channel: 崔吉城との対話
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「粕」のように

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 読書会のメンバーに田辺氏から「甘酒」がプレゼントされた。私は酒造過程で生ずるもの、韓国の술찌거미酒粕と思い酒という印象で口にしたことがない。ただ最近家内の勧めにより甘味を味わったことがある。田辺よし子氏からの電話ではお湯で薄めて飲む、日本の伝統的な甘味飲料であるという。
 読書会では私が「日本人ほど日記をよく書く民族はない」という鴨下信一著『面白すぎる日記たち』を紹介し、出版予定の『慰安所日記』の註に加えようと思った。日記に面白いと言うには抵抗があった。人の日記を読むことはプライバシー侵害の1号と思っているからである。性について●○などの記号を使いながら書かれた日記を著者は面白く紹介している。死後のものとは言っても人権問題に触れる。人は特に日本人はなぜ日記を書くのか、日記を世の中に残すのか。着色の絵はがき画像を映した。白黒の原版、着色版、着色版からの白黒版をみせながら検討した。なぜ写真やアルバムを残すのか。残すのではなく、残るのである。粕のように。

 


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