古い空き家が壊され空地や駐車場などになっていくのが視野に入る。密集街が田園化するのではないか。都市化から田園化のような現象が起きている。寂しく思ってもしょうがない。大きい変化であり心から受けいれざるを得ない。本が売れない。読まれない。漫画、絵、話、画像、映像の時代になっている。説教を聞いた。レジュメもなく、マイクの調子もよくなく、「柔和な人は幸いせある」という聖句をもってモーセ、モンテスキュー、内村鑑三の話を引用しながら「高慢は隠せるが謙遜は隠せない」(モンテスキュー)と語る。語る時代に留まっている。語り文化であった。文字以前の時代に留まっている。しかし私には考える時間であり、彼の説教は有益だった。大学の印刷物も来年からレポジトリー化する。芥川賞作家羽田圭介氏(写真はasahi.com)は受賞したからと言って有名度に乗って、その上にあぐらをかいていては自ら滅びるのではないかという。本が売れなくなるということに彼は元々文学愛好者は多くはなかったという視点に戻って考えるべきであるという。大衆文学から純粋文学への変化のチャンスかもしれない。
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