何が不幸な歴史か分からない。昨日ワンアジア講座で中国・大連大学の呂秀一助教授による講義は面白かった。講義はSkypeで公開され、大連理工大学の林楽青先生と学生たちと質疑などが行われた。呂氏は満洲国における朝鮮族の国籍の曖昧さから満洲国や日本帝国への帰化問題を扱った。当時、朝鮮人は日本と満洲国の両側から時には怪しい存在と思われることがあった。日本の満洲国への態度に因んだことであろう。つまり満洲国が日本の植民地か独立国かという曖昧さにあったのではと思われた。そこで私が万宝山事件(入植中の朝鮮人と中国人農民衝突事件)を論点とし議論し、朝鮮人は時には侵入者とか厄介な存在であったことを指摘した。そこで林楽青先生と当大学材料学部材料日本語強化班2年生15人が受講、何宇、孫戩、孔奇の三人学生が発言した。日本の満洲支配について、否定的ではなかった。今は仲良く暮らすという、むしろ朝鮮人たちは中国語と朝鮮語、日本語ができる国際的な人になっていると言った。そこで私はマージナルな朝鮮人の国際性を指摘し、「何が不幸な歴史か分からない」とコメントした。ある市民はもったいない授業をもっと多くの市民が参加して聞いたらよかったのにと言った。
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