Quantcast
Channel: 崔吉城との対話
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2349

「塩」

$
0
0
病院での心臓食から完全には解放されていない。それは減塩である。塩のナトリュムが血管を詰まらせる要因となり血液の流れを悪くするというのである。私は塩辛などは口にせず塩分は好みではないと思っていたが実はスープ、鍋物、野菜の漬物など塩分をとりすぎだったことを改めて知る。塩が入らないと美味しくないことを強く感じている。「塩」の存在を改めて認識するようになった。減塩の商品も出ているが、塩味のないものが美味しくないことから塩の存在感がアップされる。貧困時代には穀物と塩に頼っていた。沖縄地域では神棚に塩を捧げるのを見た。
 塩は腐敗防止として多く利用されている。腐敗を防ぐために塩が持ち出される。魚も多く塩漬けにし、塩サバなどは有名である。塩は人間関係にも比喩されることがしばしばある。聖書には「あなたがたは地の塩」マタイによる福音書5章13-16節と書かれている。日本でも邪気払いに塩を撒く。玄関に塩を置くところもある。今でも葬式の帰りに塩をもって清めることがある。今塩文化を深く考えている。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2349

Trending Articles