今年の大々的終戦70周年記念騒ぎは戦争傷痕叫び騒ぎだった印象がある。一方先の戦争に関する多くの良い資料が発掘されたことは幸いである。韓国や台湾などでは慰安婦の銅像や(反日)歴史資料館などが続出している。昨日(12.11)毎日新聞4面に韓国全羅南道宝城郡出身の在日の李鶴来氏(90)の紹介は終戦70云々のフィナーレのような記事であった。彼はシンガポール・チャンギ刑務所の写真を保管しているという。戦時中、朝鮮半島から3000人以上が軍属として捕虜収容所などに派遣され、彼自身はタイ~ミャンマー鉄道建設の管理業務に従事し、連合軍に捕虜となり一度は死刑判決を受けたものの減刑となり、チャンギ刑務所から巣鴨プリズンに移送され、釈放された。
去年韓国群山で日本時代の銀行に展示されている一枚の絵が目に留まった。シンガポールチャンギ刑務所、当時捕虜収容所で監視員(日本軍属)呉ヘンソク氏が敗戦後に描いた「日本人の蛮行」と説明されている絵(韓国・民族問題研究所所蔵)である。絵を注意してみると説明とは異なり、連合軍によって日本人、韓国人などが殺される「連合軍の蛮行」の内容である。戦時日本の軍事工場に勤めた人を私が追ってシンガポールで現地調査を行っている最中に見たこの絵と李氏の記事は一致する重要な資料になる。私は早く回復してまた追跡調査を行いたいと思っている。
去年韓国群山で日本時代の銀行に展示されている一枚の絵が目に留まった。シンガポールチャンギ刑務所、当時捕虜収容所で監視員(日本軍属)呉ヘンソク氏が敗戦後に描いた「日本人の蛮行」と説明されている絵(韓国・民族問題研究所所蔵)である。絵を注意してみると説明とは異なり、連合軍によって日本人、韓国人などが殺される「連合軍の蛮行」の内容である。戦時日本の軍事工場に勤めた人を私が追ってシンガポールで現地調査を行っている最中に見たこの絵と李氏の記事は一致する重要な資料になる。私は早く回復してまた追跡調査を行いたいと思っている。