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Channel: 崔吉城との対話
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日本文化人類学会からインタビューされた

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昨日日本文化人類学会の研究誌の編集長の田中雅一先生(京都大)と上水流久彦氏(県立広島大学)の両氏が拙宅を訪れ、3時間近くインタービューがあった。田中先生とは関西学院大学出版部の雑誌に鼎談して以来のことであり、上水流氏とは彼の院生時代以来研究協力などで親しく、炉辺話のようにスムースに進行した。学会では新しい企画だとのこと、私がその中に入れていただいたことは光栄であって、回復中の私は病気を忘れた時間であった。(写真右端田中、左端上水流)
 用意された質問項目にそって答える形式であった。いつもインタービューには慣れているが逆にされることに若干違和感を感じ彼らの意見を求めたりしてしまった。韓国で初めての任宰先生の1961年「文化人類学」を受講し、李杜鉉先生の指導下でシャーマニズム研究、文化人類学学会総務幹事と理事、泉靖一先生との出会い、日本留学、帰国して日本語教育科の教員、親日派といわれ植民地研究を始めたこと等々長い話になった。上水流氏は私の人生の転換に迫ってきた。私はシャーマニズムに染まっていながらクリスチャンになったこと、キリスト教会でシャーマニズム的な要素があったことに関することまで質問項目が用意されて私の人生論のようになった。田中先生は日本や韓国そして在日への文化人類学者へのメッセージを求めてくれた。学者は文化を研究しながらもルソーが言った言葉を引用、自然人になれという私の教育観、植民地歴史を超越しないと純粋な創造はできないというイェッツの言葉を引用した。録音起こしは大変だと思うが、よろしくお願いして、駅で別れた。

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