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Channel: 崔吉城との対話
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講義再開

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 昨朝早く出勤し、久しぶりに講義「観光人類学」を再開した。今年の最後の講義でもあった。林、倉光、李の諸氏が助手になって準備と片づけをしてくれた。研究室に学長も来てくださった。病気以来保護を受けて恐縮と感謝の日々である。校内で会う人ごとに「回復が早い」と言われ、話す機会も増えた。講義では休講になったことへのお詫びと経緯、体験に触れた。
 日本の病院の看護と介護が完全に病院側によって行われることを話題にした。中国や韓国では介護は家族などに任されていること。家族と医療の関係の問題点を学生とどもに追求していくがなかなか深まらない時、韓国の留学生のインさんが家族の負担に触れた。患者と家族を医療的分離することは家族の負担を減らす社会福祉の原点であることにたどり着いた。
 医療がグローバル化し、サービスの世界化現象、商業的にもなっている。医療観光メディカルツーリズムに触れた。シンガポールとタイでは医術とサービスを観光化して膨大な収入を得ていることを紹介した。韓国の整形外科手術が有名である。美人天国、外見主義社会が生んだ背景を説明した。美しさはよいが、美人スタイルがファッション化していることを批判した。映像や画像の現在、外見主義は世界的になっているのも否定できない。(写真は林楽青氏撮影)

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