福岡からベトナムのハノイへ一気に飛んだ。空港では財団案内の学生たちに迎えられ大型シャトルバスでコンベンション会場のロッテホテルに向かった。20数年ぶりの訪問である。会場へには少し遅れたが歓迎の民俗舞踊の観覧、そしてサプライズ、元アメリカ副大統領候補のアル・ゴア氏の講演を聞いた。地球温暖化について悲観的と楽観的な二つの見方があると言う話、分かりやすい英語、説得力あるパーワーポイントに感動した。地球全体が暑くなり、洪水、旱魃などで多くの人が死んでいく。楽観的な見方とは前者の意見へ反対するとか逆論ではなく、対策の在り方を提示した。私は両面の見解を提示し、どちらを選ぶかというレトリックと思ったが否定的な現象から対策への政策論であり、やはりアメリカの大統領のにふさわしい発想であると思った。政治家のスピーチの上手さに感動した。続いて「未来への希望」というセッションが行われた。東大の田中節三教授の話には鱗が落ちる。寒帯地域でもバナナが栽培できるという研究発表であった。早速挨拶を交わして著書をいただいた。世界から集まった650余名の学者に旅費、滞在などを提供し、研究発表、文化交流、ネットワーク構築へ寄与するワンアジア財団の佐藤洋治理事長に感謝である。私は韓国や日本などで活躍する弟子、後輩に会った。ベトナムの伝統音楽の中で豪華な食事、わが夫婦は日本での受賞の時の、豪華な帝国ホテルに続き幸せな時である。今日は学術発表会などに参席、明日の深夜便で帰国する。
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