先日一日中、親しく同行してくれた韓国の学者、また別の出版の打ち合わせをした研究者から聞いた話である。韓国では本を出版する魅力がないという。それは韓国の教育省が評価してくれないからだという。中国でも似たような話を聞いている。中国では圧倒的多数の研究者がほぼ自費出版しているので評価されることはないという。中国や韓国は研究者の一般出版に関しては否定的である。
日本では厳しい編集過程を経て出版される。それは研究業績としても評価される。自費出版、自家・自作の出版、電子出版など多様であり、本の評価が難しくなりつつあるが、読者からの評価で重要な出版文化が存続している。私は常に政府の評点を気にせず読者ファーストと思って本を書いている。
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出版文化
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