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Channel: 崔吉城との対話
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関門花火

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  関門花火大会、例年知人を誘って観覧するのが恒例になっている。昨日は朝から玄関から部屋とベランダまで接客モードに家具配置、熱帯植物の鉢物置きなどセッテングした。昨夜の客はたった父娘の二人だけ、教会の名誉長老の具滋東氏84歳。小学校4年まで日本で生活し、韓国金泉に帰国し高校3年まで、日本に密航して父との邂逅、在日となったロングストリーが語られた。日本語は全く忘れても九九暗記と教育勅語の言葉は口についていた。異様な記憶と忘却に自ら驚きながら話は続いた。日本で李仁夏、金源治らの牧師などの助けにより高校の卒業証をいただき、大学で経済学部経営学科で勉学された。中学校3年の時、金泉で朝鮮戦争になり、釜山まで避難して戻った時には市が全焼し、方向感覚を全く失ったという。そして私の戦争記憶力を褒める。娘さんは80年代に韓国延世大学で修学、民主化の話に二人の現代史が語られた。私は全く良い聞き手になった。家内は前日から買い物、韓国料理を作った。私の口に合うもので彼らにも合って、お客さんが喜んで美味しく食べ、わが夫婦は話を楽しく聞きながらの共食であった。家内の腕マェに敬服、下関と門司から花火が上がると食事は中断、下関に長く住んでも初めて観ると歓声を上げた。花火が終わってから主食を食べ、フルーツとコーヒーが済んでかなり遅かったが交通渋滞は続いていた。9時就寝の私には疲れも残ったが楽しかった。

 


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