10年近く知己の友人と道端でたち話をした。この間柄ではプライバシーの話が多い。彼は最近手術を受けて完全に回復する間もなく仕事を続けている。手術の時には、奥さんや娘さん、孫まで心配して見えたがそれっきり顔を出すことはない。大きい手術後も一人暮らし、単身赴任の彼は下関で7年、家族は別の都会生活をしている。彼は冗談のように娘から言われた言葉を繰り返す。「お父さん、死ぬ前に自分の荷物を片付けてね」。都会に住んでいる妻は田舎には住みたくないそうである。夫は稼ぎ、生活費だけを待っているような言葉が私の耳に届くような感じである。
人生の成功物語りとは逆である。誰かが語った夫が引っ張るリヤカーを妻が後ろから押しながら仕事をしたと言う話は飛んでいってしまった。その物語は成功はしなくても夫婦の理想型を表す。世代の変化か、夫婦や家族のあり方の変化なのか変わった夫婦である。単身赴任や夫婦別姓の次元をはるかに超えた夫婦別居型は配偶者が専業主婦だという話では、理解に苦しむ。配偶者とは何か。この言葉をつづりながら私の心には盾がある。私の家内のことである。生活から看護、介護、文章校正など一方的な協力者、配偶者である。私は感謝より当たり前のことのように考えている。年越しの境目に反省している。(写真2014年南京)
人生の成功物語りとは逆である。誰かが語った夫が引っ張るリヤカーを妻が後ろから押しながら仕事をしたと言う話は飛んでいってしまった。その物語は成功はしなくても夫婦の理想型を表す。世代の変化か、夫婦や家族のあり方の変化なのか変わった夫婦である。単身赴任や夫婦別姓の次元をはるかに超えた夫婦別居型は配偶者が専業主婦だという話では、理解に苦しむ。配偶者とは何か。この言葉をつづりながら私の心には盾がある。私の家内のことである。生活から看護、介護、文章校正など一方的な協力者、配偶者である。私は感謝より当たり前のことのように考えている。年越しの境目に反省している。(写真2014年南京)