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Channel: 崔吉城との対話
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寛容

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日韓関係の改善のために行った外相会談がそれぞれの国内問題となっている。私は最悪という日韓関係を改善しようと努力した政府側に肯定的な評価をしたい。戦争中の人権、人道の問題は慰安婦以外にも数え切れないほどある。強制動員、徴集など戦争体制によって人権は踏みにじられたことなど無数にある。戦後は教科書問題、竹島問題などを含めて複雑多岐にわたって問題とされてきた。中でも慰安婦問題が注視されセックス、貞操観念に関わる性道徳とナショナリズムに火をつけ、さらに人権運動家たちの活動によってエスカレートしてきた。油の火炎は消えることなく燃えている。そこに水をかけてしまたようにより広がっている。
 日韓関係に限って考えてみてほしい。恨んで戦う敵対関係が良いのか。和解して改善、協力するのが良いのか。敵対関係は緊張し、協力しあえないなど不幸であることは確かである。今までは政府間の対立反目があっても民間レベルでは交流してきた。しかし、この会談により逆になった印象がある。韓国側では慰安婦の意見を無視したという意見があるが、もともと慰安婦たちと人権運動団体の意見は必ずしも一致していたわけではない。私が平壌で会った元慰安婦はお金に触ってみたいと言っていた(写真2002年平壌で行ったアジア慰安婦たち)。助成基金をもらった人、もらいたい人がいた。しかし運動団体は日本政府の謝罪を受けてからお金をもらうようにと指導したのであろう。本人たちよりその周りの団体が問題を複雑にしている。寛容は難しい。しかし寛容にならなければならない。不幸から逃れるために。 

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