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帰去来辞

越境主義ボーダーレス化を目指したEUは先進のモデルであるがイギリスがEUから離脱したのはなぜだろう。ロンドンではアイルランド民謡を歌い、独立運動の成功を祝う風景もある。以前世界最大帝国であった大英帝国の威勢が滅亡したのだろうか。新しく大国を目指して中国がどんどん手を伸ばしている。物を売るための国際化であり、人間は郷土主義に生きることを望んでいるように思う。私が住んでいる所では「下関出身・・・」が最優先するような報道が一般的である。原初的な生き方であろう。ここから立身出世のために上京した学者が定年してここに戻ると聞いた。歓迎する。帰郷意識の人間、陶淵明の「帰去来辞」は有名な詩である。訪ねてくる人もいない(門雖設而常關)。 長寿であった私の恩師、李杜鉉先生はよく電話で語っておられた。「木は花が咲く時に、鳥も来たが古木になり人も来ない」。

 

 


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