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Channel: 崔吉城との対話
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大学の大きいイベント

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昨日の大学は学習雰囲気であった。その中で私の研究室では江戸時代の国境の島の、対馬での賀島兵介に関する修士論文が話題になった。対馬は地理的に重要であるが、農地がほぼなく九州の田代領によって支えられてきた。そこで経済や政治面において賀島氏の活動は偉大な功績であった。
 午後は中村哲医師氏の講演映像の上映会、映像を見るだけではなく、見て議論しようとして小規模の集まりを計画したが参加者が予想の10倍以上の400人教室満席になり、研究所の行事というよりは大学の大きいイベントになった。主催の研究所の意図は映像を見てすぐ帰るようにするのではなく感想を含み、中村哲医師を巡る議論をしたかった。幸い大部分の方々が残り、いろいろな発言があり、より有意義な時間を持つことが出来た。
 旅から医師として医療奉仕へ、さらに人道支援へ、農業開発支援へ変身拡大化していった中村氏の人生全体を私が評価する話で議論を誘った。この映像を沢山の子供たちに見せたい言う、子どもと一緒に参加した女性の泣く場面もあった。中村氏の人生観や価値観にキリスト教精神があったのではないか、「アジアのシュバイツアー」だとも語った。終わって研究室では中村氏を20年以上取材した福岡の朝日新聞の佐々木記者がキリスト教との関係について詳しく説明してくれた。彼と小規模な対談会をしたくなった。


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