昨日は遠隔授業と中国から留学生博士候補者に日本人の死生観、自死、自殺、切腹、葉隠れ、武士道、忠臣蔵など講義した。学長は拙著二冊を手にして次の本を促すような励ましの話をしてくださった。
飛び回る情報に一々反応する必要はないが、植民地研究者の一人として無視できないニュースがある。イギリスのジョンソン首相が「タイムズ」紙に寄稿した記事、中国が香港への統制を強めた場合、香港住民の約300万人に対して「英国の市民権取得の道を開く」と表明した。新しい斬新な意見である。
元植民地宗主国であるイギリスが手を差し伸べている。香港市民にとっては元植民地へか、自国(地獄と間違いない?)へかと、注目したい。多くの国は植民地から解放されて民族主義へ、独裁化へ、人権蹂躙へ変わってきた。白人、黒人、何人であれ施政力のある政府governmentであればよい時代になっていくだろう。