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Channel: 崔吉城との対話
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黙祷

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 アメリカのオバマ大統領が広島の平和公園を訪れ、献花し、スピーチを行った。71年前のこと「閃光(せんこう)と炎の壁によって、町が破壊されました」と述べた。その一連の行事にはさまざまな思い感想がある。被爆者や戦争体験者とそうではない第三者のものに分けられるかもしれない。私は朝鮮戦争の体験者として,体験していなかった人たちの「平和を」という声が時には教科書の暗唱のように感ずることもある。一方被害者の証言や表情をそのまま見るのも我慢できないような辛さを感ずる。森重昭さんとの、抱擁を交わす場面もそうであった。
 日本は被爆国であることは間違いない事実である。しかし戦争を起こしたことを被爆で埋没させてはいけない。原爆投下は戦争中に起きたことである。日本は加害国でありながら被害国であることを痛感すべきであろう。頭を下げなかった黙祷に不満のメディアのコメント、クリスチャンの祈りの様式を知らない事による誤解、また、それは戦争に対する無知ではないだろうか。戦争はこのようなセンチメンタルな無知な愛国者と冷淡な策略者によって起きて進行される。戦争への反省も含めて演説を聞くべきである。

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