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Channel: 崔吉城との対話
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蛍観光

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昨日朝9時から1時間ごとに7チームと話をした。最初徐ジョンキュン校長先生の引率の高校生を迎えた。その間に講義をしたような格好となった。観光人類学で昆虫をもって観光する現象を考えた。鳥などが観光の主役になっているのは周知のとおりである。沖縄を除いて全国的に蛍をもって観光としている。それは韓国と中国でも行われている。子供時代に昆虫や虫に親しむのは自然観察力を高める効果があるのではないか。カブトムシ、デントー虫、糞転がしなどが好まれる日本の子供に比べて留学生たちは昆虫への関心度が低いと思った。私が1970年代初め留学した時日本で昆虫博物館を鑑賞して感動したことがある。
 広島から山田寛人氏が来られデントー虫がアブラムシを食べると観察したことを話題にした。ベランダでの栽培で虫に葉を食われないように春種まきを秋にするという。虫にもリズムがあるということに私が大賛成、自らの経験を話した。棗の木が死んだと思い片隅に寄せた古木から季節遅れで芽が出て日増しに成長している。以前現れた虫が現れていない。私は虫にも幼虫から成虫への「虫生」があり、それが季節にセットされていることだと賛同した。知識として知るものではなく、体験による信念、そして私も知的に成熟していくのである。若い時クモの網作りの過程を観察したことは以前にも書いたが枠を決め、落ち乍ら核の糸を延ばして、結ぶという神秘的なことを行う作業、そこは神の技としか言いようがないと思った。蛍の光が大きい資本になるのは当然である。
*写真は595x866-159.5kB-身近で見られるクモの網 池田博...

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