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Channel: 崔吉城との対話
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不安と期待感のある旅

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韓国仁川空港では大勢の人が往来している。私より年上のような人は一人もないようである。多くの知り合いが集まった。やはり若い学者であった。私の年齢で参加することが照れくさくも感じた。高齢者は旅行も控え、仕事もしないのではないだろうか。高齢者は見えない所にいるのか、去って行ったのか。ある人は私をまだ生きているのかと冗談を言った。カンボジアでの学会参加者は韓国からだけで100余人であるということで今度の会議がいかに大きいか想像できる。待合の時間が5時間あっても忙しく、くたびれてしまった。誰も会議の規模や内容については知らない。私は会議と同時にフランス植民地の遺産処理過程を調査することにしている。100年以上の長い植民地がカンボジア社会をどう変化させたのか、あるいは戦後の独裁政権がなぜ世界で一番貧困国家を作ったのかを知りたい。
 飛行機の隣席にはアメリカからカンボジアへ友達に会いに行く、テキサスの女子大学生Lydia Abigart氏と談笑。機内では数回機体が揺れてサービス中止になった。しかし私はそのようなことは気にするはずもなく、コンピューターを開いてこの文章を書いている。下関から博多へ、福岡空港から仁川へ、そして夜の7時半発5時間弱の飛行時間でプノンペンに着く。日本時間で深夜の2-3時ころには着くだろう。その先は具体的に何をどうするのか、どんな人に逢えるのか不安と期待感がある。
写真は仁川空港で

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