海外に住んでいながら時々私を批評・非難する文を投稿する人が日本に来るという情報があって、会いたいと投稿した。彼は韓国で生まれて世界を転々として移り住んでいる方である。そんな彼の話を聞きながら戦後の時代を共有したいからである。ただ一緒に座って話してみたい。しかし彼は意外な反応をした。なぜであろう。私は1959年にある大学新聞に「西部戦線異常なし」について評論を発表したことを思い出した。戦争中に二人の敵兵が同じ穴に落ちて同志となる場面である。私の人生観は変わった。
今週土曜日は「楽しい韓国文化論」で市民と一緒に映画「国際市場で逢いましょう」を鑑賞する。主人公のドクスは朝鮮戦争の混乱の中、父と妹と離ればなれになり、避難民として国際市場を舞台に生活する。避難する場面では思わず目を逸らしながらも画面を注視した。私は生活が貧しかった韓国の現代史をドクスと共有している。その自分史のような映画を通して、辛い人生を振り返ってみたい。
↧
「国際市場で逢いましょう」
↧