昨日東亜大学ではワンアジア財団支援公開講座7週目が行われた。11月12日は本校開校記念日を兼ねる講演であった。 初頭には大学設立者櫛田薫氏が登壇して東亜大学の設立経緯と「東亜」大学命名について講演した。フェイスブクでライブで中継された。講座の内容は4個のカメラによって収録された。これを編集して後世に残すこととする。続いて北京から来られた中央民族学院大学の教授黄有福氏の講演要旨を下に要約紹介する。 通訳翻訳要約は崔吉城
アジア共同体形成と異文化コミュニケーション
黄有福
私は中日韓3国テレビ製作者フォーラムを組織することに参加した。毎年一回ずつ3国を持ち回りで開催される。今年第16回フォーラムは北京で行われた。フォーラムでは3国の文化の差で摩擦が起きた。歴史認識問題で韓日間に対立、ドキュメント映画を持って韓中が対立、戦争孤児映画を巡って中日が対立した。民間人交流に国家観で対立する点で、私はアジア共同体形成の必要性を感じた。
アジア共同体は可能なのか? 東アジアの平和にも楽観と悲観が並存する。 朝鮮半島の核問題と南北対立、アメリカと中国、日本、ロシアまで登場して東アジアは予測不可能の不安な状態だ。グローバル化に逆行して地域化現象がおきている。 民族、国家および社会の維持と発展の最も基本的な価値は人間の考え方と行動様式及びそれらによって作られた固有の文化であろう。 それでも東アジア文化共同体を構築しなければならない。
文化ブロックを形成した歴史がある。 3000年前から“漢字文化圏”、“儒教文化圏”、“米文化圏”、“太陰暦文化圏”、“仏教文化圏”等と呼ばれる文化ブロックだ。それは“中華帝国”中心のいわゆる“災い姨姪壻(?夷秩序)”として文化の流れが主に中国大陸から朝鮮半島に、そして日本に伝えられた。 明治維新以後には日本の資本主義文化が韓国と中国に流れて行った。 それは“東亜新秩序”という構造で日本のアジア侵略を伴った“一方通行”だった。
今日東アジアは互いに相手を見始めた。 経済的相互依存の深化にともなう生活像交流が非常に進展した状況だ。 平等な国際関係構造の中で文化交流が進行される。
人類は一つだが民族と文化は多様だ。異文化間の多様性を受け入れてお互いの差異点をきちんと確かめ合わなければならない。異文化間のコミュニケーションcommunicationが必要だ。