下関に移り住み学問的に一つの幸運といえば倉光誠氏との出会いである。彼は温厚な医者で韓国語ができる。それだけではない。彼は適切なアイディアと幅広い読書、ものを深く考えてコメントしてくれる。昨日は会田雄次氏の『アーロン収容所』で「英軍さらには英国というものに対する燃えるような激しい反感と憎悪を抱いて帰ってきた」「ソ連に抑留された人びとのすさまじいばかりの苦痛は、新聞をはじめ、あらゆるマスコミの手を通じて多くの人々に知られている」と、紹介しながらイギリス人の残酷さを紹介してくれた。
私は日本軍がマレーシアでイギリス人捕虜の時計や飾り、宝石などを奪取する映像を見せた。日本人は誰一人日本軍がソ連軍のように野蛮的なことをしたとは思っていない。会田氏はイギリス人は家畜を殺す文化の残酷さをもっているという。私は日本人が生きている魚を解体する場面を見るのを楽しむこととはどう違うか、日本人の虐め文化はどうであろうかと疑問を投げた。中国から来た留学生の宮さんの中国賛美(?)に私が加勢、蒋介石軍隊が性暴行した人を現場で裁判、処刑する映像を見せた。国民党軍隊の規律が厳しいのか、あるいは中国人、中国文化が人道的なのだろうか。
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『アーロン収容所』
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